1993年に設立したCETR社により開発された摩擦摩耗試験機はマーケットリーダーとしてトライボロジーの分野で世界を牽引してきました。そして2011年にBrukerグループの一員となり、現モデルのUMT TriboLabが登場しました。長年培われてきた技術と経験を集約したUMT TriboLabは、従来の汎用性を受け継ぐとともに、信頼性の高いデータを提供致します。Brukerのトライボメーターは、これまでに世界累計販売台数が1千台以上を数え、自動車、石油産業から、ロボット産業、医療機器まで非常に幅広い分野で使用されています。現在も尚、様々なニーズに応じたトライボロジー評価を可能にする技術革新を続けています。
トライボジーは、ギリシャ語 τριβω(トリボス・こする)にちなんで作った学問名で、摩擦、摩耗、潤滑などに関連する現象を取り扱う工学分野の一つである。1966年にイギリスの要請を受けたPeter Jost教授が、その報告書の中で初めてトライボジーという言葉を用いている。そのレポートでは、トライボジーとは、‘’相対運動を行いながら相互作用を及ぼしあう表面およびそれに関連する実際問題の科学技術‘’と定義されている。
トライボジーは、非常に幅広い学術領域にまたがっており、また対象領域も自動車産業に始まり、航空産業、産業機械、医療機器にいたるまで多岐にわたります。
そのため、摩擦によるエネルギー損失はGDPの3%とも言われ、摩擦によるエネルギー損失を低減させることは、経済的な視点のみならず、エネルギー問題に関連した環境問題の視点からも強く求められております。この点を効果的に推し進めていくためには、トライボロジーの活用が必要不可欠になります。
トライボロジーは学際的
多機能摩擦摩試験機
UMT TriboLab
ブルカーのUniversal Mechanical Tester(UMT)プラットフォームは、2000年にの発売以来、市場でもっとも広く使われ、汎用的なトライボメーターとして定評を得ている摩擦摩耗試験機です。基礎から新たに設計されたUMT TriboLabTMは、その汎用性を受け継ぎ、独自のモジュールコンセプトを基盤としています。これにより、性能をまったく損なわずにこれまで以上の機能を活用できます。
ブレーキ材料摩擦試験機
TriboLab HD
TriboLab HDブレーキ材料摩擦試験機は、消費者や安全・環境規制当局の要求する認証を得るため、厳しい試験が求められる、最先端のブレーキ開発研究に対応するために特別に設計されており、高トルク、insitu加熱、密封チャンバーにより、開発時間の短縮を実現し、ブレーキ開発向けに特化した測定および解析ソフトウェアにより、多数の試験条件に比較を可能にします。
CMPプロセス・材料特性評価システム
TriboLab CMP
TriboLab CMPは高い堅牢性を備えたブルカーの摩擦摩耗試験機UMT TriboLabをベースに開発された、CMP(化学機械研磨)プロセス開発向けの評価において高いパフォーマンスを提供します。CMPプロセスで用いるパッド・スラリーなどの消耗材評価に対し、幅広い研磨圧力、(0.05~50 psi)及び、回転速度(1~500 rpm)、摩擦係数計測、AE信号(アコースティック・エミッション)、サンプル温度計測などが可能となります。
ブルカーのTriboLab CMPプロセス・材料評価システムは、信頼性が高く、費用対効果の高いベンチトップ型のウエハ化学研磨プロセス環境を再現を可能にします。