独自のPeakForceTapping®は原子間力顕微鏡テクノロジーに革新をもたらしたブレークスルー技術です。
プローブの共振を使わず、プローブ固有の共振周波数より低い0.25 kHz -8 KHzで正弦波駆動させ、試料に対しプローブを垂直に上下動させます。1サイクル毎に得られたフォースカーブの最大フォース(PeakForce)をセットポイントとし、ピエゾスキャナのZ軸にフィードバックします。本モードは大気中、液中問わず利用可能です。
常に垂直方向にプローブが接触するため、Tappingモードで問題となる水平方向の力の影響を受けず、微細な凹凸を正確にトレースします。理想的なプローブと試料間の相互作用制御により原子分解能を実現します。
PeakForce
Tapping image of the bacteriorhodopsin (bR) membrane protein lattice structure
taken on an inverted optical microscope. The inset shows a single particle
averaging of the bR trimer. The green circle shows a single lattice defect. The
blue circle
PeakForceTappingはフォースカーブをベースとしており、弾性率などの機械特性の同時評価を実現します。ミリ秒以下の接触時間において各種電気特性評価モードとの組合せが可能です。
Tappingモードと比較し、試料にかかる力を1/10に低減。柔らかい試料でも正確な形状をトレースし、プローブの摩耗も抑えます。
Bioscope
Resolve with PeakForce Tapping now enables high-resolution imaging of
microvilli on living cells. (25 µm and 10 µm images of MDCK cells captured at 1
kHz PeakForce QNM. Images obtained by Dr. Hermann Schillers, University of
Munster.)
ScanAsystはフォース、ゲインスキャンスピード、垂直レンジの設定をソフトウェアが自動調整。複雑なパラメータ調整なしに誰もがエキスパートレベルの測定結果を得られます。
カンチレバーQ値に依存しないため、ばね定数だけに注目しレバーを選定できます。特に液中測定においてはQ値の減少や他の共振ピークを気にする必要がありません。
接触圧が低いため、先端1nmの曲率半径のプローブを使用できます。その際、チップの摩耗状態はリアルタイムフォースカーブよりモニタ可能です。
発表より10年間でPeakForceTapping、PeakForce特性評価モードの採用数は4000件以上。また学術分野のみならず、産業用途における実績は国内、世界市場においても随一です。
ブルカージャパン(株) ナノ表面計測事業部は、ナノプローブテクノロジー第167委員会の企業会員です。 ナノプローブテクノロジー第167委員会とは日本学術振興会の設置する61の産学協力研究委員会の1つであり、走査型プローブ顕微鏡(SPM)の基礎・応用技術の組織的発展を目標に活動しています。 |