原子間力顕微鏡(マテリアルAFM)

機械特性評価モード

粘性の高いハイドロゲルから硬い金属やセラミクスまで、各硬さレンジに最適な複数の定量的な機械特性評価モードを提供します。

ばね乗数、先端曲率半径がBruker製キャリブレーションプローブを利用すれば、機械特性の定量性がさらに高まります。



AFM nDMA (動的粘弾性評価)

レオロジー周波数領域(0.1Hz〜20kHz )において、ナノスケールの貯蔵弾性率(E')、損失弾性率(E")、損失正接(tanδ)を測定します。バルクDMA試験機やナノインデンテーションと直接相関する評価が可能です。高周波ステージアクチュエータ、ステージヒーターにより、低温領域~高温領域までのマスターカーブ構築を実現します。


FastForceVolume (高速フォースカーブマッピング)

従来のForce Volumeの高速版。最大300Hzのランプレートで高速にフォースカーブマッピングを行います。

PeakForceQNM (高速・高分解機械特性マッピング)

最大4kHzの周波数で正弦波駆動させ、原子分解能の表面形状測定と同時に弾性率、凝着力、エネルギー散逸を含む定量的ナノメカニカル特性評価を行います。





Modulus image showing the transition between the ULDPE tie layer to the PS/LDPE sealant layer of a cross-sectioned packaging material. Image size 3 um.

FastForceVolume Contact Resonance (接触共振)

接触共振による機械特性評価モード。特に金属やセラミクスなど硬い試料で推奨され、貯蔵弾性率、損失弾性率を求めます。







FASTForce VolumeCR(コンタクトレゾナンス)法による貯蔵弾性率(E’)の40時間以上の連続測定結果。サンプルはSi基板上(中央)のAl膜(左)とCr膜(右)。

Phase Mode (位相モード)

Tappingモードで、カンチレバーの駆動信号と検出信号の位相のズレを可視化します。定量性はないものの、材料の弾性率や表面凝着力等の組成の変化から明瞭な層間コントラストが得られます。